院長日記②

ホーム院長日記院長日記②

『休んでいいよ。』と言われたら…

『みんなで休もうぜ!!』

消えた全休日の扱いについて、ある先生の鶴の一声(?)によって結論が下された瞬間だった。そりゃそうだよな…。みんな妙に納得してしまった。

今の時代、働き方改革やら何やらで従業員に有給休暇を取らせることが決まっていますし、うちの会社でも可能な限りそのようにしたいと思っております。
ただ職業柄、有給休暇などが取りづらいこともあります。担当する競走馬たちの疾病やトラブルは日々迫って来ますし、南関東4競馬場では毎週どこかしらでレースがありますので、そこへの調整などに関する治療もあります。

僕が増山ホースクリニックに勤めていた際は、有給休暇・病欠など含めて規定の休日以外では1日も休んだことはありませんでした(これは自慢でも何でもありません笑)。
休んでいいよ、有給取っていいよ、と言われたこともありましたが、担当する厩舎や馬たちの予定などからも、そうする日やそうしたいと思える日は特にありませんでした。

まだ増山ホースクリニックに入って間もない頃のことですが、僕がもう一つ感じていたことは『休んでいいよ。』と言われると、自分があまり必要とされていないような気がして、それに納得が行かない自分もいました。

僕はせっかく仕事をするなら、厩舎の方々やいつもお世話になっている方々から必要とされるようでないと意味がないと思っています。

大企業や大人数の部署などで、自分が休んだとしても営業に大した影響がない、ということもあるかもしれません。そうだとしても、自分がいなきゃ困る、代わりの人がいない、と思われるような仕事を普段からすることは、とても大事なのことなのではないかと思っています。

今、従業員を雇う立場になって、そのようなことをたまに考えることがあります。軽々しく『休んでいいよ。』と言ってみたとして、果たしてそれを従業員からどのように受け取られるのだろうか、と。

生き物を相手にしている仕事では、僕ら競馬場で働いている人だけに限らずお休みが少ないことが多々あると思います。もちろんお休みいいなぁ、お休み取りたいなぁと思うこともあります。しかし、お休みが少ないということは、それだけ自分が必要とされている(と思いたい)と考え、またそれをモチベーションにして日々がんばっていきたいと思っている今日この頃であります。
休んでいいよ。の絵
お問い合わせ
ページの先頭へ